リンパ浮腫ケアについて

リンパ浮腫とは

リンパ浮腫は、手術や放射線治療などのがん治療の副作用としてリンパの流れが滞り、腕や脚などにむくみが生じる慢性的な病態です。

特に乳がん・子宮がん・前立腺がんなどの手術時にリンパ節郭清をした場合に起こりやすい症状です。

単なるむくみと軽く見られがちですが、進行すると重だるさ、皮膚のトラブル、感染などを引き起こし、日常生活に大きな影響を及ぼします。

適切なケアを行うことで、症状の進行を防ぎ、生活の質(QOL)を維持・向上させることが可能です。

専門外来とのスムーズな連携

 

現在、大学病院や専門クリニックのリンパ浮腫外来に通院されている患者様もご安心ください。

当ステーションは、患者様が現在受けている治療方針やケア内容を尊重し、主治医や外来の看護師様と密に連携を取らせていただきます。

外来で受けた指導を継続してご自宅で実践できるようサポートし、
ご自宅での状態を外来へフィードバックすることで、切れ目のない安心できるケアの実現を目指します。

ご自宅でのリンパ浮腫の処置にお困りの方、またご家族の方はお気軽に当訪問看護ステーションにご相談ください。

ケアの方法

スキンケア

洗浄や保湿などのスキンケアを行うことは、リンパ浮腫の悪化や蜂窩織炎などの感染を予防するうえで重要です。訪問時には皮膚の状態を確認し、その日の状態に合わせたケアを行います。
また、ご本人やご家族がご自宅で継続できるセルフケアについてもお伝えします。

リンパドレナージ

皮膚をやさしく動かし、滞っているリンパ液を適切な方向へ誘導するケアです。リンパの流れが妨げられている部分に直接流し込むのではなく、使えるリンパの通り道を確認して行います。訪問時には浮腫の状態を確認し、その方に合わせたケアを行います。

圧迫療法

弾性包帯や弾性着衣などで適切に圧迫し、浮腫の部分にたまったリンパ液が滞らないようにします。浮腫の状態や生活環境に応じて圧迫方法を選択し、市販品なども工夫して活用しながら、在宅で継続しやすい方法を提案・支援します。

圧迫下運動療法

弾性包帯や弾性着衣で圧迫した状態で身体を動かし、筋肉のポンプ作用によってリンパ液の流れを促す方法です。浮腫の状態や身体機能、生活環境に合わせた運動を取り入れ、在宅でも安全に継続できるよう支援します。

 

当ステーションではリンパ浮腫に対する研修を受けた看護師が在籍し、訪問看護を提供いたします。